1.資産運用の世界

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(2)世界の中でお金の価値が減っていく日本の未来!

為替というものがあります。1ドル110円といった具合に表されるもので、各国通貨同士の取引単位でもあります。マクロ経済の世界では、通貨は経済の強さです。

経済の実力は、潜在経済成長率で決まります。一般に、潜在成長率は、①資本ストックの伸び、②労働力の伸び、③生産性の伸び、で決まります。この3つを例えば、日本とアメリカで比べてみると果たしてどうでしょうか?

すくなくとも、②の労働力という観点で言えば、日本の未来は、アメリカに比べて大きく劣るとしか言いようがありません。

言い換えれば、長期的な視野でいえば、日本の経済の実力は、アメリカに比べてだんだん低下するということです。つまり、日本の通貨である円は、アメリカの通貨であるドルに対して相対的に下がっていきやすい、と言えます。これは、他の新興国に対しても同じことが言えると考えられます。

これは、私たちの暮らしにどのような影響を与えるでしょうか?

通貨が安くなるということは、外国のモノの値段、外国から入ってくるものの値段があがるということです。日本は原材料の多くを輸入し、それを製品に加工する産業が多くあります。材料価格が上昇することで商品価格は上がらざるを得ないでしょう。また今現在、安い商品が巷に溢れていますが、そうした商品の多くはアジア諸国などの新興国で作られ、日本に輸入されます。そうした商品の価格も、現地の人件費の上昇や為替の変化により少しずつ上昇してくことでしょう。

つまり、ものの値段は上がる、ということです。

それに対して消費が起こればいいのですが、給与水準や企業の売上高がそれに比例して上昇しない限り、手持ちのお金は増えません。

モノの値段があがり、手持ちのお金はそのままでは増えにくい。

これはどのようなことを招くでしょうか?

答えは明らかだと思います。

 

私たちは、自力でお金を増やさないといけないのです。

 

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