リスクを抑える方法については、すでに述べたと思いますが、リスクを抑えるための商品選択というものについても、少しお話しましょう。
ここでは、主に株式のお話をしてきましたが、1つ1つの株式は、例えるなら魚です。元気のいい魚、将来性のある魚、色々います。ですが、なかなかその特徴を捉えることはむずかしい。なぜならば、それぞれに特色と個性があるからです。
長期のトレンドと中短期のトレンドが同じ方向を向き、中短期のトレンドラインで反発するときにポジションを建てるという話を少し前にしましたが、こうした規則正しい動きをするときに、個々の個性は少しばかり邪魔になります。
では、どうするか?どんな銘柄を選ぶか?
もし、魚の集団としての特性が得られたとしたら、どうでしょうか?
集団としてなら、動きは滑らかになり、比較的動きの特徴、トレンドはつかみやすくなります。
株式市場では、個々の銘柄が魚ならば、日経平均がその集団と言えるでしょう。
ですので、例えば、日経平均に着目すれば、そして取引することができれば、あなたはより自分自身の作ったルール(おすすめは2つのトレンドに着目した取引ですが)に基づいて、取引しやすくなるはずです。
日経平均なんて取引できるのか、という声があるかもしれませんが、世の中には日経平均連動型ETF、日経平均先物などの株式指数に連動する商品があります。
日経平均先物miniでしたら、約10万円程度から取引できます。しかも、レバレッジが聞きますので、例えば、1単位約10万円で購入した場合、日経平均が100円変動すると10,000円の変動幅(リターン)があります。日中取引時間を過ぎてからも、ヨーロッパ時間、ニューヨーク時間ともに取引は行われます。買いも売りも取引することができます。
動きに集団としてのとらえやすさがあり、レバレッジを活かして早くリターンを得ることができ、売りも買いも取引の機会にできる。リスクはありますが、こうした商品を取引の対象に加えることができれば、よりチャンスを作り出しやすくなるはずです。
ただし、いくら機会を得られやすくなると言っても、ここまで述べてきたように、損を繰り返す人がやらない以下のようなルールを徹底して取引することが大切です。
- 極力ポジションを取らない
- 得たいリターンと期間に応じた取引ルールを決める(できれば損切りルールも決める)
(例:長期トレンドと中短期トレンドが同じ方向を向き、中短期トレンドラインで反発するときのみポジションを建てる)
- 比較的短い期間で値動きしそうな銘柄のうち13%程度リターンを得られそうな銘柄が上記のルールに合致した場合のみ、ポジションを建てる
- たとえば、動きの特徴のつかみやすい、特異な動きをしにくい日経平均連動型の商品を使う。
- 通常のポジションを建てる場面では、ポジションを建てるのに投じるお金は手持ち資金の半分まで
- 大パニック相場がやってきたときのみ、残りの半分のお金を使う。
いかがだったでしょうか?
今さら・・・と思う内容も多かったと思います。ですが、損を繰り返している多くの方は、今回上げた「損を繰り返している人がやっていること」を繰り返しており、「ルールにもとづいた取引をやっていない」のです。それが現実です。
それを認め、受け入れ、あらたにここからスタートを切るのだと、ここに書かせていただいたルールにのっとって、粛々と取引をすることが、きっと損の連鎖に終止符を打ち、成果を出し続けることにつながると強く思います。
みなさんの決意と、これからの成功を心より願っています。