こういう争いはじわじわ効く

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前回、大きなトレンドは相当に上向きだが、2~3か月スパンで見た場合も、2~3週のスパンでみた場合も、長期トレンドも中短期トレンドもマイナス要因に注意という話を書きました。

 

ここにきて、アメリカにおける人種差別問題が大きなマイナス要因としてクローズアップ。

黒人男性の頸部を白人警官が膝で圧迫し、殺害してしまったというもの。

 

これを機に、アメリカ全土で、相当な暴動が起こっています。

 

日本ではあまりわからないかもしれませんが、移民の国であり、多国籍の方々、さまざまな人種が集うアメリカにおいて、白人至上主義ともとられかねない意見は、非常にデリケート。

 

加えて、今回の背景には、コロナウイルスの一向に収束しないことに対する大きな不安と不満(中上流階級の多くは白人であり、自己の権利を守ることを主張する方が目立つ)、過去最高水準の14%を上回る失業率(アメリカの経済(膨らみつつある国家のバランスシート)は消費と雇用によってのみ支えられている)に対する懸念と不満が、相当大きくあるものと考えられます。

このような中で、国内の目をそらすために、米中問題(コロナの原因や関税)にフォーカスをあてるような政策や発言が目立ち始めると、市場には思いのほか大きな下げ圧力となるのではないかと思います。

すくなくともボディブローのように効いてくるかと。

 

ポジションは極力小さくするか、下落への備えを。

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