日本時間の日経平均(先物6月物)は、結局上限を22750、下限を22500としたボックスの動きにとどまった。後場一旦は下値方向を模索したが、下限を割り込んだところで切り返し。
欧州時間は、ニューヨーク先物市場の動きをみながらゆるゆると上昇。
アメリカ時間に入り、今度は上値を試す展開。ただし、日経平均先物(6月物)は22900としたところで伸び悩む。
今の段階では、上限を22900に拡大、下限は22500としたボックスレンジと見たほうがよさそうだ。
ただし、俯瞰してみると、最近の動きは、ボックスレンジを形成しながら、そのボックスレンジ自体がだんだんと上方に移動している。2~3週のトレンドでは、相変わらずトレンドは上向き。2~3か月のトレンドでも同様。
真面目に需給バランスを考えれば、この上昇はもはや理屈に合いにくいところまで上がっている。金融緩和、企業減税への期待、コロナ後の経済活動再開による楽観論などがその背景であるが、一方で第2波、6月の企業破綻リスク、貧困層の死者の増加や雇用機会の減少などによるマイナス要因は非常に膨れつつある状況。
ただ、それでも相場は実際の動きが正なのだ。
下がる、いや下がってほしい、などという期待は、視野を狭める。
突如の下落がありうる、という程度に頭を整理し、冷静に市場を見ていきたい。
By fp-max