アメリカの人種差別問題の影響

>

アメリカで起こった、白人警官が黒人の市民を窒息死させたことから始まった人種差別問題への抗議行動が収まる気配を見せない。

それどころか、全州に広がっているという。

日本では、なかなかわかりにくいこちょだが、アメリカで人種差別という言葉は、ときにとんでもなくものすごく大きなエネルギーを作り出す。

先週末、アメリカ市場の終値は直近高値を更新したが、もともとあった米中外交問題、貿易摩擦に加えて、こうした人種問題は、市場に思わぬ下方向の圧力を示す可能性がある。

ただ、ここで冷静にならなければならないことは、それでもニューヨーク株式市場は上昇を続けているのである。それも日本ほどではないが相当に根強い。それが今の事実であり、過度に下落を期待するのは危険である。

また、この人種差別についての運動は、実は非常にデリケートだ。
全国各地で集会が行われているが、本来は暴行を加えた警官であったり、その警察組織に避難が集まり、抗議行動の対象となるべきところが、もはや対象は不明瞭である。対象が不明瞭な行動がどこまで継続するのかは、やや不明瞭。

注視しておかなければいけないことは、この運動が、反トランプというムーブメントにどこまで拡大してしまうか。
それによっては、3月の暴落以降の反発は終わりを迎える可能性がでてくる。

過度なポジションを取らないで、様子をしっかり見ていきたい。

By

アーカイブ