コロナウイルスの影響で2020年2月大きな株価の下げが起こりました。日本では日経平均株価が16,000円の水準まで下げた後、20,000円以上の水準にまで戻っています。
では、今後、株価はどう動くのでしょうか?
世界の株価の推移をみると、前回の大きな下落はサブプライムローン(2007)、リーマンショック(2008)があり、それ以降、アメリカや日本は金融緩和(お金の総量を増やしたり流動性を高める政策)を行いました。
結果、アメリカでは12年以上にわたって、日本でも8年以上にわたって株価の上昇が続くという状況になっています。価格の上昇という観点で見ると、これは市場まれにみる波動となっています。
ですが、永遠に上がり続ける相場というものはありません。債券の大量発行によりお金の供給量が増えた今、単純にはちょっとしたバブルが起こっていると言っていいと思います。
それは、景気が上昇している局面(消費がよく、雇用が安定している状況)で、バランスよく物価や金利が上昇しているという前提で続いていると言ってよく、このバランスが崩れる状況が長期化すると、それは経済自体に悪影響を与え、しいては株式市場にも影響を与えることになります。
いま、直面しているウイルスの影響は、そのウイルスの特性や抑え込む根本的な方法が明らかになっておらず、その経済に与える影響は、リーマンショックとは比べ物にならないという声もあります。なぜならば、リーマンショックは金融の問題でしたが、新型コロナウイルスは実体経済に与える問題から金融の問題につながる可能性があり、先行きはまったく読めないからです。
ただ、言えることは、経済の冷え込みは避けようがなく、それは消費や雇用に明らかに影響すると思われます。