3.損をしている人には共通点がある

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(1)トレンドについて仮説を立てているはずなのに

トレンドについて、あなたはどうやって判断していますか?何を目安に判断していますか?

 

トレンドは大きくわけると3つに分けられます。

上昇トレンド、下降トレンド、持ち合い相場(ボックス型)です。

私たちは、知らず知らずのうちに「今はこうだ!」とトレンドを判断し(仮説を立て)、それに従って取引をしています。

 

ただ、問題なのは、その仮説を明確にできていないために、いつの間にか「上がるはず」だと、仮説を願望に変えてしまう心理が働くことです。とくにそれはポジションを建てているときに発生します。

 

ポジションを建てていないときは、結構冷静に今のトレンドを眺めていることができます。ただ、トレンドを意識してみるのと意識しないのとでは、ぜんぜん違います。

ポジションを建てていても、「いつまでは上昇だ」、「下降だ」、「持合いボックスだ」と仮説を立て、検証してみることがとても大事です。なんとなく見ていてはだめです。

仮説をたて、その仮説基づいた検証をして、トレンドが変わったと見極める力。

 

究極に言えば、この力が癖となり身につけば、ポジションを建てているときでも、仮説が変わった、仮説にもとづくトレンドが終了したことがわかるはずです。

 

損をする人は、決まってトレンドが変わったことに気づいていません。もしくは、気づいたけれどそれを認められないのです。

「こういう状況になるまで上昇が続く」、「今は上昇トレンドだ」と思っていて建玉していて、トレンドが転換すると当然利益の出ている状態が、損が出ている状態になっていきます。トレンドが変わったと認めることは、今生じている損を認めることになるのです。

 

そして、損が拡大したら嫌だという意識が潜在意識を支配し、いつの間にか「損が拡大してほしくない」⇒「まだ上昇トレンドは終わってほしくない」⇒「まだ上昇トレンドは続いている(はず)」と心理を生み出します。

 

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